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VDSLインターネット
− どんな環境でもブロードバンドしたい −
ブロードバンドの背景には、電話線を使ったADSLや光ファイバを使った「
光ブロードバンド」が挙げられますが、VDSLもそのひとつで
「Very High-bit-rate Digital Subscriber Line」の略です。
マンションタイプと呼ばれる高速インターネット環境で採用されています。
基本的にはADSLと同じ電話線を使った高速ネット通信の規格です。
通信方式も同様に非対称性通信を採用しており、ダウンリンク(下り)の速度
が多く得られる設計で、さらに名前の通りADSLより「非常に高速」といっ
た特徴があります。
速度はADSLと比べ10M〜50M程度と高速かつ安定した通信が可能です
が、ケーブルの長さが最大で数100メートル〜1.5km以下と短いために、
マンションやホテルなどひとつの居住建築物内で、多くの部屋・ユーザと利用
するような環境で特に採用が進んでいます。
光ファイバをマンションに接続して、各部屋に光ファイバの工事ができないよ
うな環境で、光ファイバをVDSLに変換して高速サービスを提供するものも
あります。
より具体的に説明すると、マンションの通信室等までは高速な光ファイバを敷
設し、各家庭へのラストワンマイル(家庭までの最後の接続形態)にVDSL
が利用されます。
このような形態にすると各家庭に光ファイバを敷設せず、既存の電話線やLA
N配線のみで高速なネット環境が構築できるため、コストが低減できます。
結果、このサービスはこのコスト低減分を毎月のインターネット接続料に反映
するため、その他の高速サービスに比べて料金が安いのも特徴です。
このような形態には「マンションタイプ」等という名称でサービスが提供され
ています。
− VDSLの種類 −
VDSLにもいろいろな方式がありますが、一般的にマンションやホテルなど
それぞれ適したタイプの専用システムを建物内に導入しています。
そのため、ADSLのように電話局のADSL終端設備から自宅のADSLモ
デムまでの長距離をカバーしなくてもよい事を利用して、短距離に特化した種
類のVDSLをそれぞれの建物に適した形で導入しています。
スプリッタ機能を内蔵しているタイプのVDSLモデム。電話回線がまずVD
SLモデムの電話端子にされています。今まで使っていた電話機はモデムの「
Phone」端子に接続することによって今まで通り電話もできます。
モデムの「LAN」端子にパソコンを接続することによってインターネットや
VDSLを使ったネットワークに接続できるようになります。
− 制限や注意点 −
各VDSL事業者によってそれぞれ利用できるサービスが変わってくる場合が
あります。
- インターネット接続が含まれるパターン
VDSLモデムに接続するだけでインターネットに接続できるタイプで、イン
ターネット接続まで含まれる契約パターンです。
ホテルなど一時的に提供される環境もこのパターンになります。
この場合、インターネット接続のためにプロバイダ契約を別途する必要はあり
ませんが、自分が契約したいプロバイダがあったとしても決められたプロバイ
ダにしか接続できない場合があります。
- 別途プロバイダ契約が必要なパターン
マンションの場合で、マンションが光接続サービスに対応している場合のほと
んどがこのパターンになります。契約できるプロバイが自分で選択できない方
式とできる方式があります。
Last updated; 2012.2.1
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