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インターネット&家庭内LAN
− 4.セキュリティーの確保 −
家庭内LANが構築できたら、次はセキュリティーの確保をしましょう!
「NetBEUIプロトコル?・・・CATVインターネットは大丈夫!?インター
ネットプロトコルの「TCP/IP」と混在していいの!?」と疑問思うかもしれま
せんが、これこそがセキュリティーの強化になるのです。
このような1つのLANボード/カードに2つのプロトコルを混在させた場合、
ちゃんとした設定がなされていない場合は、コンピューターが自動的に適した
プロトコルを選択し、そのプロトコルで通信を行います。しかし、ここであえ
てユーザー(私達)が使用目的別に「指定」してしまうのです。
つまり・・・インターネットの接続には必ず必要な「TCP/IP」プロトコルを、
家庭内LAN(ファイル・プリンタ共有等)には「NetBEUI」プロトコルを使
用するように指定します。
「NetBEUI」プロトコルは、一つのワークステーションエリア、およびルータ
ーを越えての接続はできないことと、通信言語の違いからインターネット側と
家庭内LAN側とで通信が成り立たないことから、CATV回線側やインター
ネットから家庭内LANへの侵入される可能性がほぼなくなり、セキュリティ
ーの確保につながるのです。
−−−混在プロトコルを目的別に指定(バインド設定)−−−
各種ネットワーク機能をプロトコル別に指定する設定を「バインドの設定」と
いいます。ここでは、「TCP/IP」プロトコルと「NetBEUI」プロトコルの各
バインド設定を行います。この設定により、通信目的別でプロトコルを使い分
け、安全な共有が可能になり、セキュリティーが確保されるというわけです。
−−− バインド設定方法 −−−
バインド設定は各LAN構築ページ内の「重要な設定」と同様です。
これで基本的にはLANの構築は終了になりますが、常にインターネット側の
セキュリティーのCATV局によるフィルタリングについても忘れてはいけま
せん。構築した後にフィルタリング設定が変えられる可能性もあります。
これは地域広域ネットワーク網サービスの開始によるネットワーク網の開放な
どにより、将来的にもそのような可能性は十分あります。しかし、共有サービ
スをCATVインターネット接続には関係のない「NetBEUI」プロトコルに限
定してあげることで、セキュリティーは強化されていると思います。
− 6.配線方法 −
家庭内LANとCATVインターネットを同時に利用するには、家庭内LAN
とケーブルモデムとの接続を正しく行わなくてはなりません。
家庭内LANが組まれるということは2台以上のPCがあり、さらにそこにケ
ーブルモデムが接続させるわけですから、家庭内LANページでも紹介したよ
うに、LANの接続数を増やす「HUB」という機器が必要になります。
ここで注意する必要があるのがケーブルモデムとHUBとの接続です。ケーブ
ルモデムとPCとの接続にはストレートタイプのケーブルでダイレクトに接続
するタイプのケーブルモデムがほとんどだと思います。しかし、HUBを介す
る場合はケーブルモデムとHUBとの接続部分に「クロスケーブル」を用いな
くてはなりません。正しくHUBとケーブルモデムが接続されお互いの電源が
入れられていると、対応するHUBのランプが点灯します。
詳しい方法は別ページでも紹介しています。
−−− ワンポイント −−−
手元にクロスタイプがない場合などには、HUBによっては「カスケード接続
端子」が1つ用意されているものがあります。これをスイッチなどで切り替え
ることでその端子がカスケードモードに切り替わります。すると、ストレート
ケーブルで接続していてもクロスタイプで接続したような配線構成にHUBの
内部で切り替えてくれるため、この機能を使うのもいいでしょう。
− ネットワークの完成に向けて −
他のページでも紹介している共有の設定などを行うと、家庭内LANとCAT
Vインターネットが同時に利用できる環境が整いました。
しかしながら、完全なセキュリティー対策を講じるならば、重要なフォルダや
ドライブへの共有は行わないようにしたり、共有についてのパスワードを利用
することをお奨めします。
インターネットへの接続台数はCATVとの接続契約分の接続(基本的に1台)
のみが使用可能になります。接続台数の増設はCATV局へお問い合わせくだ
さい。
− 参考/別資料 −
−−− サービス形態による対策 −−−
CATVインターネットサービスは、各CATV局によってサービスやフィル
タリンクが完全/不完全なども様々ですが、その中にユーザーに提供するサー
ビスの違いとして「IP割り当て」の違いがあります。
IPには閉鎖的な小規模で利用される「ローカルIP」とインターネット上で
各種サービスを展開できるインターネット直結の「グローバルIP」がありま
す。基本的にCATVインターネットでは、ローカルIPを各ユーザーに自動
的に割り当てているCATV局がほとんどですが、場合によってはグローバル
IPを割り当てている場合もあります。
グローバルIPの場合、インターネット上に自分のコンピューターを置いてい
ることになるため、サーバーなどを設置できたり各種ネットワークサービスが
不自由なく利用できるメリットもありますが、逆に言いますとインターネット
上から自分のコンピューターにアクセスされてしまう危険性もあります。
そのためにも家庭内のドライブやPCの共有には、これから説明するプロトコ
ルの使い分けやフィルタリングの設定などをお奨め致します。
−−− すでにLANが構築されている場合 −−−
LANが構築されている会社やSOHO・家庭内LAN上に、あとからCAT
Vインターネット接続を導入する場合や、新規にLAN構築して、なおかつそ
の家庭内のLANとCATVインターネット接続の同時利用/実現させたい場
合には、サーバー等も含めたセキュリティーの強化/確保をする必要があり、
容易なCATVインターネット機能の追加はセキュリティー面から危険です。
別のページでも紹介しているように「ファイルやプリンターの共有等」をセキ
ュリティーの問題でCATV局がLAN機能の制限を設けている場合は、残念
ながらLANとの共存に対応できませんが、個人責任の上でLANも構築した
い場合は参考にできる内容になっています。
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Last updated; 2007.9.1
Last updated; 2005.6.27
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